株式会社ただおザウルス様

目指すは”中小企業の星”
工場新設や組織強化から更なる成長へ伴走

 周南市に本社を置く株式会社ただおザウルスは、2026年の竣工を目指し、防府市に新たな大規模処理工場を建設しています。これに対し、当社は補助金活用支援など、同舟共命で支援しています。さらに、エリクサー2号ファンド投資事業有限責任組合を通じた出資や、YMfgからのハンズオン人材の派遣など、グループ全体で伴走しています。
 本記事では、株式会社ただおザウルス 多田尾 隆幸代表取締役と当社取締役の豊田 良雄が取り組みの内容や今後の展開を語りました。


3名写真

左から㈱ただおザウルス 河村総務部長(YMfgから出向中)、多田尾社長、当社豊田

― はじめに、ただおザウルス様の業務内容を聞かせてください。

多田尾社長 株式会社ただおザウルス 多田尾 隆幸社長(以下、多田尾社長)

 弊社は産業廃棄物の中間処理の売上比率が最も高く、それに併せて地域や自治体からの一般廃棄物、スクラップなどのリサイクル業務が主なものとなっています。建築資材、製造業の製造過程で排出される産業廃棄物、大手スーパーからの一般廃棄物などを多く受け入れていますが、特徴としては同業の中間処理業から出てくる処理しきれない残滓(ざんさ)も受け入れていることです。これは珍しいと思います。
 拠点である光工場は、埋め立てや焼却からサーマルリサイクル(焼却時に発生する熱エネルギーを再活用)へと舵を取り、機械化を進める中で建設しました。しかし、もっと付加価値をつけるには、現在の規模では手狭になってきました。ユーザーさんのオーダーに応えるためにも新しい工場の新設を決めました。


― エリクサー2号ファンド投資事業有限責任組合を通じた出資やYMfgからのハンズオン人材の出向受け入れに至った経緯を教えてください。

多田尾社長 多田尾社長

 資金面では大規模成長投資補助金(経済産業省)の活用を検討していました。補助金の申請は、ワイエムコンサルティング(YMGPの前身の一社)から支援いただけることが分かり、申請に向けての取り組みを始めました。ただ、計画書作りをしていく中で、経営課題も浮き彫りになってきました。それをどうやって解決していくか。その比重も高くなってきました。

豊田 株式会社YMFGグロースパートナーズ 取締役 豊田(以下、豊田)

 まずは補助金の申請に向けた計画策定支援に乗り出しました。工場の新設は十億円を超える投資規模ですので、補助金を活用できると経営面でも大きなメリットがあります。
 一方で、新工場を運営するにあたっての経営面や人材面への課題も、多田尾社長と話を進める中で分かってきました。今の拠点である光市と進出する防府市は距離的にも離れています。今後の動かし方を考えた時に、社長の右腕になる人材も必要になると考えました。併せて、従業員の皆さんが、どういうキャリアパスを描けるようにするのか。組織としてピラミッドをきっちり作らないといけないということは、多田尾社長とも同じ意見でした。

多田尾社長 多田尾社長

 組織作りは社員のためでもあります。社員がこの会社に10年、20年と働いた時に、自分がどのようなポジションにいられて、どのような処遇になるのか。それを見える形にしたい。その背景には会社を愛してもらい、ずっと居続けてほしいという思いがあります。働き続けたいという社員が増えることで組織としても強くなる。例えば社員が近所の人から「お勤めは?」と聞かれ、“ただおザウルス”と答えた時に「ええところに勤めてらっしゃるね」と言われるようにしたい。社員が誇りを持って働ける会社になるようにしたいと思っています。


― 組織強化を含めた今回の成長投資について、全体ではどのような考え方で臨まれたのでしょうか。

豊田 豊田

 メインバンクである山口銀行を通じた融資での資金調達も十分に可能だったと思います。しかし、社長とお話をする中で明らかになった課題の解決も進めるには、資金調達の多様化と人材リソースの強化を加味し、資本を活用して資金調達するという提案をしました。これにご賛同いただいた結果、出資とハンズオン人材の派遣という形が実現できました。

多田尾社長 多田尾社長

 融資ももちろんいいとは思いますが、出資してもらって、人も参画していただく。お互いに責任を持って仲間としてやっていこうという思いは私もYMGPさんも強かったので、提案に共感しました。私が一番やりたいということを形として提案してくれたと思います。
 一緒にやっていくにあたって、弊社のビジョンに賛同いただいたことをすごく嬉しく感じました。新工場を動かすことへの自信はありましたが、よく言われるように経営者というのは孤独です。一人で考えると不安な部分は多い。こうやって一緒に伴走してくださるということで、勇気をもらった感じもします。

豊田 豊田

 YMfgが中期経営計画で「同舟共命」を掲げる前から、御社の計画に、同じ船に乗ってご支援していきたいと私も感じていました。今日は光工場の応接室で対談をさせてもらっていますが、まさにここに社長とホワイトボードを並べて、こういう組織構成がいいのではないか、社長の右腕になる人材を出向できれば組織はこうできるのではないかと、踏み込んだ話をしていました。光工場と防府工場を同時に見るというのは社長の負担があまりに大きくなります。出向した河村さんには社長の右腕やある意味では秘書のような業務も担ってもらって、情報の取り継ぎをする役割を担ってもらいたいと思います。


― 今後の計画はありますか。

多田尾社長 多田尾社長

 新設する防府工場の敷地は未利用地があり、次の設備投資も考えています。産廃業界は、かつて法規制の影響を強く受ける業界でした。しかし、法整備が進んだ現在では、廃棄物を単に処理するのではなく、資源として再利用する「資源循環」の考え方も重視されています。廃棄物もサーマルリサイクルから、究極的にはマテリアルリサイクル(廃棄物を製品原料として再活用)、ケミカルリサイクル(化学物質などに再生成)のほうが進んでいくと思います。会社としてもそこに力を入れる時が来るかもしれませんが、それでも付加価値の高い燃料を製造するサーマルリサイクルの能力が強みになる時も来るでしょう。スピード感を持ち、時代に合わせて投資していかないといけないと考えています。

豊田 豊田

 投資計画は業界全体を見ても理にかなっています。防府工場が立ち上がり、軌道に乗っていくことで工場の拡張も視野に入ってくると思いますが、今回と同じように複合的に支援していきたいです。2期工事が始まる頃には、会社としても、業界としても、今とは違う課題が出ているかもしれませんが、多田尾社長が目指すことの実現に向けて、伴走しながら取り組むという枠組みはずっと続いていくと思います。


― 将来を見据えた時に、どういう会社でありたいですか。

多田尾社長 多田尾社長

 突拍子もないことをやっていくのではなく、目の前にあることをこつこつとクリアすることが成長につながると思います。オーダーの変化にも対応していき、社会の中で必要な会社であり続けたい。いくら会社が大きくなっても、原点を忘れない会社でありたいと思います。

豊田 豊田

 多田尾社長と「ただおザウルスが中小企業の星になりましょうよ」という話をしたのを覚えています。今回の補助金は金額の枠が大きなものですので、地域の中核企業や誰もが知っているような企業が多く挑戦されていて、採択企業も名前の通った会社が多かったです。地域を代表するような企業に肩を並べて採択できた。これはとてもすごいことだと思います。社長は働いている社員が誇りを持てる会社にしたいという話をされていましたが、そういう成長が遂げられると思いますし、不足するものを我々が補完させていただきながら、一緒に成長を続けたい。出資であれ、ハンズオンであれ、いろいろな形で伴走し、成長できるように関われればと思います。

多田尾社長 多田尾社長

 弊社もそうですが、山口県には伸びていく素地のある会社は多いと思います。「中小企業の星」になれるように、我々も頑張りますが、YMfgさんが旗振り役となって、多様な企業や人材を巻き込みながら、地域を牽引していただくことで、地域がもっと良くなると嬉しい。我々は静脈産業ですので地域経済が元気でないといけないと思います。

豊田 豊田

 それは我々も一緒です。地域の企業活動が活発になるように継続的に取り組んでいきたいと思います。


河村部長 ハンズオン人材 河村総務部長より

 10年前に光工場が立ち上がったときに支店の行員として同社を担当していました。当時、多田尾社長はまだ代表に就任されていませんでしたが、存じ上げていましたし、そのご縁もありました。工場に来た時は懐かしさも感じました。行員として社長のことも社員のことも知っていたので、馴染みやすく、親しみを感じています。


  関連画像1

建設中の防府工場外観

2026年竣工を目指しています。

株式会社ただおザウルス様

会社画像

本社:山口県周南市浜田一丁目6-5

事業内容:産業廃棄物処理、金属リサイクル、古紙段ボールリサイクル、産業廃棄物収集運搬、特別管理産業廃棄物収集運搬、一般廃棄物収集運搬

詳しくは 公式サイト をご覧ください。

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